アイロンビーズ作家Lily@KG(リリィケージィ)さんのインタビューをお届けします。【Revive our youth:永遠の少年少女へ】というキャッチコピーと【可愛い×面白い】というコンセプトで、アイロンビーズを素材に独自の世界観を持ったアクセや雑貨を作られています。素材との出会いや作品コンセプト、初の個展への思いなど聞いてみました!
作家名:Lily@KG(リリィケージィ)
ジャンル:アイロンビーズアクセサリー雑貨
活動歴:5年目
販売サイト
BASE https://lilykg.thebase.in
minne https://minne.com/@lily-kg
SUZURIショップ https://suzuri.jp/Lily_KG
SNS
Twitter https://twitter.com/Lily_KGx110
Instagram https://www.instagram.com/lily.kg/
アイロンビーズとの出会いは『好き』の玉手箱
-まず、アイロンビーズという素材に出会ったきっかけは何でしょうか?
出会ったきっかけは、2017年に海外のマリオのファンアートをみて、私もやりたいと思ったところからです。
トイレを一面ステージにした画像は、「ゲームの世界を現実でも体現出来るんだ」と感動しました!
-海外の作家さんでしたか!ちなみに、そのファンアートは何で見たんでしょうか?
Pinterestというアプリで拝見しました。ドット絵が好きなので、検索していたらヒットしたんですけど、壁一面にマリオの世界観がギッシリと詰め込まれていて、それがアイロンビーズで作られていると知って、感動しました。
好きを具現化するための作品つくり
-その作品を見て、実際にどんな作品を作り始めたんですか?
マリオの作品をまずは作ってみたくなったので、アイテムのマークをバッヂにしたり実際に土管から出てくるパックンフラワーなど作っていました。
-Lilyさんの好きが詰まった作品ですね。やはり、作品のバックボーンはゲームだと思うのですが、一番好きな作品はなんですか?
そうですね、ゲームで育ってきたので影響がありますね。
好きなゲームは沢山ありますが、強いていうなら「クロノトリガー・クロノクロス」が大好きです!
音楽:光田さん、シナリオ:加藤さんのコンビが好きなので、他の作品も捨てがたいです(笑)
作家としてのスタートとキャラクター設定
-作家としてアイロンビーズでの作品はいつぐらいから作り始めました?
作り始めたのは翌年2018年です。
ちょうどハンドメイドブーム絶頂だったと思いますが、友人からハンドメイドアクセサリーの作り方を教えてもらい、別の友人から「組み合わせたら面白いじゃん」と言われて始めました。
-アクセサリーはどんな作品を作ってました?
イヤリングは今でも変わりませんが、ガーランドを作っていました。
アイロンビーズでガーランドを作る方が多かったので、始めたては私も少し作っていました。
-作家として販売しはじめたのはいつくらいからですか?
販売も同年2018年ですね。「青空個展」というサイトで気軽に出展出来る事を知りまして、作品を作り溜めて、青空個展のてづくり市に出展しました。
WEBでの販売も2018年からスタートして、BASEでほそぼそとやっていました。minneのスタートは遅くて、去年の2020年からですかね。
-Lilyさんはイメージキャラクターとしてウサギをモチーフにされていますけど、このブランド名とウサギのキャラの由来はなんでしょう?
ブランド名は、実はラジオネームなんですね。
私は当時ハガキ職人のタマゴでして、自分の本名を元ネタにして【Lily☺︎KG】と名付けました。
ウサギについては、好きな動物がウサギだったのでドット絵で描いたところ、オリジナルキャラクターとして生み出せたのでそのまま起用しました!
-ハガキ職人でしたか!ちなみに、もしよかったら…どなたの番組のリスナーでした?
M79.5をメインに投稿していました。
「ゴゴモンズ」「鬼玉」「ヒッツザ・タウン」「ファンキーフライデー」…とりあえずこの辺りはステッカーをゲットしています!(笑)
-なるほど、好きがそのまま作家活動にも反映されてますよね(笑)
ありがとうございます!!
素材と作風の新たな可能性を模索
-様々な作品をリリースされてますけど、立体のアイロンビーズはすごいアイディアですね!作ろうと思ったきっかけを教えてください
アイロンビーズ界隈では、物凄い腕の持ち主が沢山いらっしゃいまして。
私は立体系が苦手でしたが、レベルアップのために作っていかねばと思ったのが始まりですね。
-最初に立体でチャンジした作品はどんなものでした?
最初に作ったのは「空飛ぶクジャクイヤリング」です。今でもお気に入りです!
-実際に立体作品を作ってみていかがでした?平面作品と比べて苦労した部分とかありましたか?
立体ですと、パーツを「どんな形にしないといけないのか」を考えないといけないので、とても苦労しました。一粒違うだけで組み立てられないので。
-でも、立体での最初の作品でこのクオリティはすごいと思います
ありがとうございます、苦労した甲斐があります!!
ファンアートから作品へのステップアップ
-Lilyさんの立体作品で、ファンアートとして作られたドラクエに登場するモンスター「ミミック」を拝見しましたけど、クオリティがすごかったです。そして、それ以上に作品への愛を感じました。でも、どうしてミミックだったんですか?
ミミック、拝見してくださりありがとうございます!
ドラクエ35周年お祝い企画がアイロンビーズ界隈でありまして。スライムを作っている方は既にいたので、何か出来ないかなと思った時に「箱ものなら私でも作れるかな?」と思ってミミックが浮かびました!(笑)
-なるほど、そこから箱シリーズが展開されていったんですね
そうですね、あれは箱シリーズの試作とも言えます!
コンセプトを作風へと昇華するための思考
-作品を製作する上でのアイディアが、まさにコンセプトの【可愛い×面白い】だと思いました。アイロンビーズでQRコードとかすごく面白かったんですけど、作品を作る上でどんな風にアイディアを発想することが多いですか?
作品を作る上でまず「面白い」と思うものを作ろうとします。
たとえば「コーヒー」というモチーフを作るとしたら、私の場合「どうしたら面白く表現できるか」を考えます。その結果、こぼしちゃったコーヒーが誕生しました。
そういう感じで、あるモチーフを「面白く崩す」という考えで作っています!可愛いは作風で表せるので、重要なのは「面白い」ですね!
-今までお話を伺って思ったんですが、作品からもLilyさんのお話の中からも、キャッチコピーである【Revive our youth:永遠の少年少女へ】、コンセプトである【可愛い×面白い】を体現されてるなーって感じました
ありがとうございます!
とっても嬉しいです!!
初の個展とその先の未来へ
-ハンドメイド作家として、これからやってみたいことや目標はありますか?
まずは私の作品のファンを増やしていきたいので、個展やPOPUPは今後もやっていきたいですね。
あとは、pixel_ creationというサイトの管理人として、ドット絵モチーフのモノづくりさんたちを集めたイベント開催をしたいです!
-そういえば2021年9月にデザフェスギャラリーで初の個展をされますが、個展を開催しようと思ったきっかけは?
個展のきっかけはハンドメイドのお店で有名な「Lupopo」店主さんと2020年10月に話す機会がありまして、「有名でない人ほど個展はやるべき、誰でも個展が出来るんだよ」と教えてくださり、Lily@KGワールドで物販出来るのは素敵だなと思ったのがきっかけです。
-現在、個展用の作品を製作中かと思いますが、展示予定の作品を教えてください
メインは私のこれまで作ったアクセサリー・ドット絵のグッズです。あとはオブジェやファンアートブースを設ける予定です!
-様々なハンドメイド作家さんとコラボされた作品も展示されるんですね!
コラボした方の作品(キット)ももちろん陳列予定です。そして、suzuriでコラボ作品をupしているものは、現物はないですがサイトの紹介で見てもらいたいです!
-個展に対する意気込みを教えてください。どんな方に見に来て欲しいですか?
アイロンビーズは新たなカジュアルの提案になると思っています。
プラ板や粘土などのアクセサリーと同じように、誰でもトキメク作品であると気付いて欲しいので、無縁な人ほど是非来て欲しいです。あ、もちろんドット絵好きな人には絶対来て欲しいです!!
-初個展、期待しております。お忙しい中、インタビューにご協力いただきありがとうございました!
Lily@KGさん初の個展
『可愛くて面白いアイロンビーズアクセサリー』
日時 2021年9月17日(金)~9月23日(木)11:00~20:00(初日、最終日異なる)
場所 デザインフェスタギャラリー原宿west1-C
最寄駅 JR「原宿駅」徒歩9分、地下鉄「明治神宮前駅」徒歩3分
Lily@KGさん出展イベント
アート&てづくりバザールKOBE
日時 2021年7月31日(土)10:00~17:00
場所 神戸国際展示場3号館
最寄駅 ポートライナー 市民広場駅